〜犬の繁殖・ブリーディングに関する書籍〜
日本で販売されている犬の繁殖関連の書籍をこちらのページで紹介したいと思います。
こちらが2015年3月時点で知る限りのものです。
愛犬が出産する事になった人、犬の繁殖をしている人にとって
どれも一読または手元に置いておいて損はないものだと思います。



 
 よくわかる 犬の遺伝学
誠文堂新光社 (2014/1/20)
尾形 聡子 (編集)

2014年発行の、犬の遺伝について勉強できる本です。
そもそも遺伝、遺伝子とは・・という内容から、具体的には、主に毛色の遺伝、遺伝子について詳しく解説してくれています。
特にコーギーカーディガンの毛色の遺伝、遺伝子についてとても勉強になり、コーギーカーディガンの飼い主様にはぜひおすすめする一冊です。
ジャックの毛色についてももちろん解説してくれています。
遺伝・遺伝子についてはまだ分かっていない事だらけで、この本の内容を全て理解したとしても、すべての遺伝・遺伝子のうちまだまだ謎の部分のほうが多い・・、と本書にも書かれていて生命の奥深さも知る事ができます。

※犬の繁殖の仕方や交配、お産についての内容ではないので、そちらについては下記の本をご参考下さい。)



   ・最新版 愛犬の繁殖と育児百科
誠文堂新光社 (2013/10/11)
愛犬の友編集部 (編集)


2002/03発売の書籍の改訂版です。
2010年の「愛犬のための繁殖・育児 百科事典」に比べ読みやすさ的には負けますが、
2013年の発売でさらにいくつか最新の情報が得られるかもしれませんのでより繁殖について勉強したい方はこちらの本もおすすめします。
   ・愛犬のための繁殖・育児 百科事典
講談社 (2010/1/23)
筒井 敏彦(著) 神里 洋(著)

出版が2010年な事もあり、2002年出版の書籍に比べ新しい技術やデータ、情報も書かれていてとても参考になります。
イラスト、写真、図表も多く、
また、1コンテンツにつき1ページまたは2ページで構成されているので、犬の繁殖を勉強するための本の中で、読みやすさ的にはこの本が一番だと思います。
・愛犬の繁殖と育児百科
(カラー版愛犬百科シリーズ)

誠文堂新光社 (2002/03)
愛犬の友編集部 (編集)


 上記の繁殖の本が出る2010年までは犬の繁殖に関する書籍の中でおそらく一番多く読まれていたのではないかと思う犬の繁殖のバイブル的な本です。
イラスト、写真、図表も多くあり、
読みやすく分かりやすい構成になっています。

・基礎から学ぶ犬の繁殖ハンドブック
インターズー (2006/05) Dan Rice (著)


 上記の3冊の内容にプラスして、
さらに掘り下げた専門的な内容も書かれています。
上記の2冊が主に一般家庭の愛犬家の方を対象に書かれているのに対し、こちらは繁殖者も対象に含めて書かれているような印象を受けます。

ブリーディング、子犬を生ませるという事への考え、教えも所々に散りばめられています。
・犬のブリーディングテクニック
―よりよい子犬を産み育てるためのガイドブック

緑書房 (2006/06) ディーター フレイグ (著)

 上記の4冊よりさらに専門的な内容も書かれていて
著者の実体験談や臨床データの表などもあります。
文字数も多く、上記の3冊よりも読むのが大変ですが、
この本にしか書かれていない事も多いです。
ブリーダーのとしての志、思想的な面についても書かれています。

ABC of Dog Breeding
-ドッグブリーディングの基本-
ドッグブリーダーのための自宅学習プログラム
クラウディア・ウォーラー・オーランディ博士(著)

JKC千葉西バセットハウンドクラブ(出版)
(2009/07)

 上記の5冊とは違うタイプの、
遺伝学、解剖学的な内容について深く書かれた書籍です。
特に遺伝的な内容がとても勉強になります。
またブリーダーとして持つべき意識、心構えも書かれています。
「ブリーディングは科学とアートである」 「無知なケネル」
などインパクトの強い言葉と、全体的に文字を少なめにしたシンプルな文章で読みやすくなっています。

現在購入方法は分からず、JKCに問い合わせるか、JKC千葉西バセットハウンドクラブに直接問い合わせると購入できるかもしれません。


・ジャパンケネルクラブ全犬種標準書
JKC(ジャパンケネルクラブ)(発行)


 全犬種のスタンダード(その犬種についての理想)について書かれています。
全犬種ぶん必要という方も少ないと思うので持っている人がいたら必要な犬種の分だけコピーしてもらう方法がよいように思います。
   ・最新犬種スタンダード図鑑
上記の「ジャパンケネルクラブ全犬種標準書」
を一般の書店でも購入できるように書籍化したものです。
内容はこちらが見た限りでは全く同じなので、
価格的にもこちらの購入がおすすめです。
・もっともくわしいイヌの病気百科
―イヌの病気・ケガの知識と治療

学習研究社 (2002/04)→[改訂新版](2007/03)
矢沢サイエンスオフィス (編集)


 タイトルの通りおそらく市販の犬の病気についての本の中では
一番詳しく書かれているものにあたります。
犬版の家庭の医学のような感じで
手元に置いておくと役立つ時があると思います。
インターネットでも犬の病気について詳しく調べられる時代ですが、本でしか書かれていない内容もある事があります。

・もっともくわしい動物の薬の本
―錠剤・液剤・滴下剤から注射剤まで
学習研究社 (2008/12)

矢沢サイエンスオフィス (編集)


 上記の病気百科と同じシリーズの本です。
辞典のような感じで薬について詳しく知ることができます。
上記の病気百科と合わせると
どの薬を使うべきなのか、どのように治療するのが良いか等、
獣医さんと意見を交わせるくらいにもなれると思います。
   ・動物販売業のための顧客説明マニュアル
―ペットショップ、ブリーダー等が行う事前説明のために
大成出版社 (2006/5/1)


こちらは読んだことはないですが
子犬が生まれて新しい飼い主様に販売するとなった時のための事前勉強として読んでおくと心強いように思うのでこちらで紹介しておきます。

・誰も教えてくれない犬・猫ブリーダーの始め方・儲け方
ぱる出版 (2003/08) 横山 貴史(著)

 繁殖や販売、仲介など、ビジネス的な側面が書かれている本です。
表紙のイメージが良くないですが書かれている内容はリアルで、仕事としての概要、リスクなどもちゃんと書かれていて勉強になります。
どちらかというと仕事としてやるのは厳しいと思うような内容になっているのではないかと思います。
 Amazonでは星一つ評価で多くのバッシングを受けているこの本ですが、良くないと思う部分と参考になると思う部分を見極めながら読む価値はある一冊だと思います。







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