ウェルシュコーギーカーディガンのタイプ ・タイプ、性格 ・サイズ、体型 ・毛質 ・毛色、柄(がら) ・目 ・耳 ・口 ・しっぽ ・声 |
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〜タイプ、性格〜 テンションが高く積極的、警戒心がなくとても人懐っこく友好的なタイプ。 大人しめで怖がり、警戒心があり慣れない人には距離をおくタイプ。 物音や聞きなれない音に反応して鳴くタイプ、全く気にしないタイプ。 これらのタイプが入り混じっています。 良い形質だけを引き継いでいってくれると良いのですが、中々難しいところです。 怖がる子は固まる感じで、噛んだりはしません。 初めての散歩でも、スタスタと歩く子から、伏せして固まってしまう子までいます。 |
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〜サイズ・体型〜 体重:平均12〜13kg。8kg〜18kgと個体差が大きい。 ♂のほうが体格は大きい傾向がありますが、 他の犬種と比べて♂♀差は少ないように感じます。 体の大きい子はそれに合わせて顏も大きくなり、口も太く大きくなります。 口元の太さと、思わずつかんで引っ張りたくなる絶妙のたるみ具合を 「もっふり」しているとこちらでは表現しています。 |
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〜毛質〜 ほとんどの子が一般的なコーギーの長さ、中毛ですが、 ごく稀にフラッフィーと呼ばれる長毛の子がいます。 こちらではこれまで1頭だけフラッフィーが生まれたことがあります。 毛並みは分厚く2重毛(ダブルコート)で、 寒さにはだいぶ強く、暑がりで暑さにはやや弱いです。 抜け毛は多いほうで生えがわりの季節には 背中や腰から後ろ脚にかけて抜け毛の塊が白く見える事もあります。 雪の中でもタフに行動します。 |
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〜毛色・柄(がら)〜 ・ブリンドル&ホワイト(一番多い) ・黒白(ブラック&ホワイト・ブリンドルポインツ)(2番目に多い) ・セーブル&ホワイト(茶白の茶の部分に濃淡や黒っぽい部分があるもの) ・レッド&ホワイト(茶白) ・トライカラー(ブラック&タン・ホワイト)(白黒茶) ・ブルーマール&ホワイト ・セーブルマール&ホワイト ・レッドマール&ホワイト 黒白の子では黒と白の境目にブリンドルが入る子が多く、 これはトライカラーの茶色の部分がブリンドルになっているというパターンだそうです。 純粋に黒と白で毛色が構成されている子はまだ見た事はなく、 実際いるかどうかも分からないです。 ブリンドルマールという毛色はJKCではありませんが、 ブリンドルとブルーマールの間のような子は、セーブルマール、レッドマールというより ブリンドルマールと表現したほうが正しいように思います。 ブレーズ(顏の白線)、カラー(首周り)、胸、お腹、足、しっぽの先にホワイトが入り、 背中面にホワイトが入るとスタンダードからは外れます。 顔や首周りに白が入っていない子もいますが、 体のどこにも全くホワイトが入っていない子は、まだ見たことはなくおそらくいないと思います。 逆にほぼ真白の子は見たことがあります。 体の白い部分が多い子同士の交配は遺伝性疾患の可能性が高まるので、 おすすめできません。 マール色同士、青目同士の交配も同様におすすめできません。 毛色については、 とても詳しく解説して下さっているアメリカのブリーダーさんのサイトがあり、 日本のカーディガンさんのオーナーさんのサイト、 「クレーメルファーム」さんで、
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〜目〜 真ん中が黒でその外側に茶色という子が一番多いです。 マールの因子が入っていると、 両目または片目が青目や薄茶色の目になることがあります。 目の使い方が独特でパンダのような目と言われることもあります。 目がクリクリしていてその時々の目つきが絶妙で、インパクトがあり愛らしいです。 |
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〜耳〜 大きく長く楕円形ともとれるような形。 大きさには個体差があり、小さめな子もたまにいます。 稀に片耳または両耳が立たない子もいます。 |
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〜しっぽ〜 地面にするくらいの長さで後ろに向かって垂れ、 尾の先はカーブし地面と水平になります。 走ったり運動する時は浮き上がり、巧みな動きをします。 短かったり、静止時で背中に向かって巻きあげるタイプは 犬種スタンダード的には好ましくないとされています。 顔や首回りの白が少ない子ほど、尾の先の白い部分も少なくなります。 |
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〜声〜 狼のようなとても低い声の子から、高めの声の子までいます。 声は太く、大きく、よく通ります。 遠吠えの声も、狼のように低い声の子と甲高い声の子がいます。 |
[ペンブロークとの違い] 個体差もあるので絶対ではないですが、全体的な傾向を書きました。 |
毛色:ブリンドル、黒白、ブルーマール、他マール色はカーディガンのみの毛色。 体が大きい。 胴が長い。 顔が長い。 耳が長い。 気性がマイルド。 |
ペンブロークでも耳が大きく長めの子や、体も大きめ、胴が長めの子もいるので、 もし断尾がされていなかったらセーブルやレッド、トライのカーディガンとペンブロークの 判別が難しかったり、どちらか断言出来ない子もいます。 カーディガンでも耳が短め、胴、顏も短めという子もいます。 ペンブロークでも断尾しない子が増えている傾向にあります。 断尾の理由はキツネと間違われないように、という説があります。 昔は森でペンブロークが猟銃で撃たれてしまうという事故もあったのかもしれません。 また、家畜にしっぽを踏まれないため、という理由があり、 自分も1度カーディガンのしっぽを踏んでしまったことがあったので これについてはとても正当な理由だと思いましたが、 ではなぜカーディガンでは断尾されていなかったのか、という疑問も残ります。 |
〜ウェルシュ・コーギー・カーディガンのスタンダード(犬種標準)〜 (JKC発行・最新犬種スタンダード図鑑より引用) |
原産地:イギリス サイズ:体高は30cmが理想的。体重はサイズと均整がとれた、全体的なバランスが主に考慮される。 [外観] 頑健で強靭、動きがよく、耐久力がある。 体高に比べて体長が長く、狐のような尾がボディに沿ってついている。 [特徴と性格] 機敏で、活動的。油断のない性格で、利口で、堅実。 シャイ(臆病)ではなく、攻撃的でもない。 [頭部] 形も外観も狐のようである。 スカルは広く、両耳の間は平らで、目にかけて先細り、目の上部はわずかにふくらんでいる。 適度なストップがあり、前顔部と頭部の長さの比率は3:5。 マズルは鼻にかけて適度に先細り、鼻はわずかに突出しているが、とがってはおらず、鼻色はブラック。 [目] 目は中くらいの大きさで、両目がかなり広く離れてついており、色はダーク(暗色)か被毛に調和した色。目の片方または両方の色が薄いブルー、ブルー、またはブルーの斑点のあるものは、毛色がブルー・マールの犬の場合のみ許容される。 [耳] 耳は直立し、体のサイズに比較してかなり大きく、先端はわずかに丸みをおびる。つけ根は適度に幅広く、両方が9cm離れてついており、耳の両先端は鼻の先端からそれぞれの目の中心まで引かれた直線よりもわずかに広く保たれ、十分に後方についているので、首に沿って位置している。 [歯] 歯の咬み合わせはシザーズ・バイトである。 [首] 筋肉たくましく、十分に発達し、十分に傾斜した肩につながている。 [胴体] 胸は適度に幅広く、肋骨は突出しており、胴体はかなり長くて、強い。 胸は胸底が深く、肋骨はよく張って、腰はすっきりしており、背線は水平である。 [尾] 狐の尾のようで、ボディに沿ってついており、適度に長い(地面に触れるか触れないかという長さ。) 立姿時には低く保持し、動いているときは少しボディの上に持ち上げてもよいが、背上に巻き上げてはならない。 [四肢] 前肢は、肩は肩甲骨がよく後方に傾斜し、上腕とおよそ90度の角度を作っている。 足は短く、前腕はわずかに弓形で、足はほんのわずかに外向している。 後肢は強く、筋肉質な大腿と下腿とはよく連結。脚は短く、立姿時には横から見ても後から見てもリア・パスターンは垂直である。 前・後肢とも足は丸く、きつく握られ、かなり大きくて、パッドは十分に厚い。 すべてのデュークローは切除しなければならない。 [歩様] 自由で、活動的。前脚は後脚の推進力と調和して、上げすぎず十分に前方へ踏み出さなければならない。 [被毛と毛色] 毛質は粗く、短毛または中くらいの長さで、直毛が好ましい。 毛色は白斑があってもなくてもよく、どんな色でもかまわないが、ホワイトが優勢であってはならない。 |
〜ウェルシュ・コーギー・カーディガンの歴史〜 (JKC発行・最新犬種スタンダード図鑑より引用) |
紀元前1200年頃に中央ヨーロッパからケルト族とともにウェールズへきた犬といわれ、 その歴史はきわめて古くて約4000年におよぶものと思われる。 記録に現れるのは920年で、ウェールズの法規に牧畜犬として記されている。 しかしウェールズのカーディガンシャーの丘陵地帯に住む貧しい人々が、この有能な犬が外部に知られることを喜ばなかったため、一般に知られるのはずっとのちのこととなった。 人気犬種となったのは1933年。のちにイギリス王となったジョージ6世がまだヨーク公といわれていた頃に宮廷で飼育したのがきっかけになった。 19世紀の中頃より以前はウェルシュ・コーギーペンブロークとの交配が普通に行われていたので、この2つの犬種には似たところが多い。 |