〜ジャックラッセルテリアのタイプ〜 (最終更新:2010年4月1日)(しっぽの振り方の動画) ・タイプ ・サイズ、体型 ・毛質 ・毛色、柄(がら) ・耳 ・しっぽ ・性格 |
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〜タイプ〜 ・イギリスタイプ:足が長い。 ・オーストラリアタイプ(プディングタイプ):足が短い。 両タイプ同士の交配も行われ、日本ではこれらのタイプが混ざり合っています。 アメリカのタイプはイギリスよりなイメージですが、全体的にワイルドな印象を受けます。 |
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〜サイズ・体型〜 ・理想とされるサイズ 体高:25〜30cm (体高は、犬が4つ足で立っている時の地面から肩までの高さ) 体重:体高5cmに1kgが相当。 体高25cmの犬の理想体重は約5kg、体高30cmの犬の理想体重は約6kgとなります。 |
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体格差もあるので上記の定義に当てはまらないことも多いです。
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〜毛質〜 毛の長さが、一番短いスムース、一番長いラフ、その中間のブロークンと3種類あります。 抜け毛はやや多めで、季節の変わり目にはよく抜けます。 また、毛が長い子のほうが抜け毛は少ないです。
子犬の毛質の判断については難しく、 犬は隔世遺伝(祖父祖母やその前の代の特徴が出る)の傾向もあり、 スムース同士の両親からブロークンが生まれたり、 長めの両親からスムースが生まれることもたまにあります。 両親、その前の代の毛質で予想もしますが、 どうしても、おそらく〜、〜な可能性という表現になってしまいます。 生後半年くらいになってから伸びてくる子もいて、特にスムースと断言する事が なかなか難しいです。 スムース: ツヤツヤ、ツルツルした感じと、短くてもさわり心地がふわふわした感じの子もいます。 ブロークン: ほぼスムースに近いブロークン、中間くらいのブロークン、長めのブロークンと、 長さは幅広いです。実際長めブロークン、ラフのどちらともいえる子もいたりします。 ラフ: ラフの子でも長さには差があります。非常に長い子では長さが ヨークシャーテリアほどの子もいて別犬種かと思うほどです。 ジャックラッセルのイメージとは対照的なとてもエレガントな印象を受けます。 |
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〜毛色〜 ・ホワイト&タン(白地に茶色): 一番多い毛色。茶(タン)色にも濃淡があり、非常に鮮やかなものから、 淡いもの、こげ茶、黒っぽさが混じっているものなどあります。 ・トライカラー(ホワイト・ブラック&タン)(白黒茶): 珍しいタイプの毛色。 ・黒白: タン色が含まれていない、非常に珍しいタイプの毛色。黒の部分が薄くグレーに見えるものもあります。 〜柄〜 顏、体の柄の入り方が無限大です。 全身、あるいは一部にティックと呼ばれる点々のような柄が出る子もいます。 点々が出る事をティッキングと言います。ティックの量の多さも個体差があります。 ティック(点々)が多めの子。 ブチや顏の色のある部分は成長とともに元より広くなっていきます。 その広がりの度合いには個体差があります。 その関係でブレーズ(顔の真ん中の白線)は生まれてから生後3〜4ヶ月くらいまで狭くなっていき、もとから細い子ではなくなる子もいます。 真っ白に近い子、全身ほぼ茶色に染まった子もいます。 一点の色も入ってなく真に真っ白な子にはまだ出会った事はないですが、もしかするといるかもしれません。 顏の真ん中の白線(ブレーズ)がきれいに入って体には何箇所かブチがあるというのが一番整った柄で人気もあります。 ですが、ときどき現れるとびぬけた柄の子に、 個人的には非常に魅力を感じてしまいます。 今後、どんなレアラッセルに出会えるかというのが一つの楽しみでもあります。 |
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〜耳〜 ・逆三角形に見える垂れ耳がスタンダード 他タイプ: 立ち耳 浮き耳 片方立ち 片方浮き 片方立ち&片方浮き 標準より短め 標準より長め 耳の先が丸みを帯びている など 耳が立つ場合は成長とともに徐々に立ってきます。 早ければ50日〜2ヶ月ごろ、 遅い場合は生後半年〜9ヶ月くらいまでどうなるかわからない事もあります。 ・立ち耳のメリット ある意味個性的。 通気性が良く耳が汚れにくい。 |
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〜尻尾(しっぽ)〜 短い:断尾と残す長さ 長い:巻き尾タイプと巻かないタイプと、その中間のタイプ 短いタイプ 巻くタイプ 巻かないタイプ 中間タイプ(それぞれで程度に差があり) 長いしっぽのジャックラッセルたち 断尾する場合は生後10日くらいまでに、半分〜3分の2くらいの長さで断尾をします。 獣医さんに専用のハサミで切ってもらって、 ハンダ小手のようなもので切り口をジュッと熱して殺菌&切り口をふさいでもらいます。 その時にはやはり痛くて悲鳴をあげますが、 それによる性格への影響はおそらくないだろうと思っています。 自信のある人は獣医さんでなく自分で断尾の処置をする人もいます。 長さは成犬時でしっぽの先が頭の高さと同じになるようにとJKCの基準では決められています。 短く切るとより短めで、より小刻みな動きをするしっぽとなります。 体が小さく足も短い子の場合、短めに切るとバランスが良いようにも思います。 断尾しない場合は長いままのしっぽとなります。 柴犬のように巻くタイプ、刀剣のようにしなり立つタイプ、その中間があります。 ラフのような毛の長い子の場合は断尾しないほうが見栄えがよい子も多い気がします。 現在では容姿的な意味あいでの断尾ですが、 断尾の理由としては、元々は狩りの時踏まれたり、ひっかからないように、 穴に入り込んだ時に人がつかみやすいように等、作業的な意味合いがあったという説があります。 ・しっぽの振り方 短い子ではフリフリ、ピコピコ振る子がほとんどで、 たまに興奮の度合いによってカックン、カックンと振る子もいます。 長い子ではフリンフリンという感じに振ります。 走っている時では しっぽの長い子のほうは、伸ばしたりして何となくかじ取りをしているようにも見えて バランスも取りやすそうに見えますが、実際のところどうなのかは分からないです。 研究の価値はありそうです。 |
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〜性格〜 性格は基本的に遊び好き、ポジティブ、パワフルな子が多いですが それぞれの子でのバラつきが大きいのもこの犬種の特徴です。 おっとりしていたり、とても冷静な子もいます。 よく鳴く子、あまり鳴かない子といますが、 どちらかというと鳴くほうの犬種に分けられます。 引っ込み思案で内気な子もたまにいます。 |
〜ジャックラッセルとパーソンラッセルの違い〜 (Wikipediaから引用) |
両犬種とも、現在のところ個体差が大きいため、 見た目だけで判断するのは非常に難しい。 定められたスタンダードをJKCから引用すると体高と毛色で差が出ている。 ・パーソン・ラッセル・テリア:理想体高 牡:36cm 牝:33cm(上下2cmまで許容) ・ジャック・ラッセル・テリア:理想体高 25〜30cm 毛色については、パーソン・ラッセル・テリアではほとんど白、 頭部および尾根のみに色がついているのが理想とされているのに対し、 ジャック・ラッセル・テリアでは白が優勢となっているだけで制限はないと言える。 また、ジャックラッセルより小型でより健康的という、 「アイリッシュ・ジャックラッセルテリア」と言われる犬種も存在しているようで、 こちらはパーソンラッセルよりもジャックラッセルとの区別が難しいように思います。 |
〜ジャックラッセルテリアとパーソンラッセルテリアのスタンダード(犬種標準)〜 (JKC発行・最新犬種スタンダード図鑑より引用) |
【原産地】 [ジャックラッセル]:イギリス [パーソンラッセル]:イギリス 【サイズ】 [ジャックラッセル]:体高・・・25〜30cmが理想 体重・・・体高1cmごとが1kgに相当する。つまり25cmの犬の体重は約5kg。 [パーソンラッセル]:体高・・・♂36cm、♀33cmが理想。 【重要な比率】 [ジャックラッセル]:体長は体高よりも長く、胸深は肘から地面までの前脚の長さとひとしい。 [パーソンラッセル]:体長は体高よりもやや長く、鼻からストップまでの長さは、ストップからオクシパットまでの長さよりわずかに短い。 【外観】 [ジャックラッセル] 中くらいの体長の柔軟なボディで、そのスマートな動作は鋭い表情に合っている。 [パーソンラッセル] 活発で俊敏。スピードと耐久力のある体躯構成。土中に潜り狩りをするのにふさわしい体形を持っている。 【特徴と性格】 [ジャックラッセル] 機敏で活動的。大胆不敵なところもあり、友好的だが、冷静沈着である。 [パーソンラッセル] 勇敢で親しみやすい。 【頭部】 [ジャックラッセル] スカルの頂きは平らで、ほどよい幅があり、目に向かって次第に狭くなって、さらに幅広いマズルに向かって先細る。ストップははっきりしているが、目立ちすぎることはない。鼻色はブラック。ストップから鼻までの長さは、ストップからオクシパットまでの長さよりもわずかに短い。歯の噛み合わせはシザーズ・バイト。 [パーソンラッセル] スカルの頂きは平らで、ほどよく広く、目に向かって次第に狭まる。ストップは浅く、鼻色はブラック。歯の噛みあわせはシザーズ・バイト。 【目】 [ジャックラッセル] 目は小さくダーク(暗色)で、アーモンド形。 [パーソンラッセル] 目はアーモンド形でかなり深くついており、目色はダーク(暗色)。 【耳】 [ジャックラッセル] 耳はきめの細かいボタン・イヤーまたは垂れ耳で、よく動く。 [パーソンラッセル] 耳は小さく、V字形で、頭部に沿って折れ曲がり、前方へ垂れている。 【首】 [ジャックラッセル] 強く、すっきりしている。 [パーソンラッセル] すっきりとして、筋肉質。長さはほどよく、肩に向かって徐々に太くなる。 【胴体】 [ジャックラッセル] 背は水平でキ甲から尾の付け根までの長さは体高よりもわずかに長い。腰は短く、強く、筋肉質。胸は幅広いというよりはむしろ胸底が深い。 肋骨は背骨から十分に張り出し、側面で平坦になり、肘の後ろの胴回りは両手で握れるほど、つまり約40〜43cmである。 [パーソンラッセル] 背は強靭で、真っすぐ。腰はややアーチを描いており、胸底はほどよく深く、平均的な大きさの手で肩の後ろから親指と小指でつかまえられる。 【尾】 [ジャックラッセル] 静止している時は垂れ下げてもよいが、動いているときには直立する。断尾は任意だが、断尾する場合、その先端は耳と同じ高さでなければならない。 [パーソンラッセル] 断尾する慣習があるが、その場合は手に握れるくらいの長さに断尾。断尾しない場合の尾はほどよい長さで、いずれの場合も、行動時には尾はよく掲げられている。 【四肢】 [ジャックラッセル] 前肢は肩甲骨がよく後方に傾斜しており、筋肉は重々しくつきすぎてはいない。前脚は前から見ても横から見ても肘から指にかけて骨は真っすぐである。後肢は頑丈で、筋骨たくましく、膝は十分な角度に曲がっており、ホック・ジョイントは低く、リア・パスターンは後ろから見て2本が平行している。足は丸く、堅く、厚みがあるが大きくはなく、趾(あしゆび)はほどよく隆起して、内向きにも外向きにもなってはいない。 [パーソンラッセル] 前肢は強靭で、真っすぐ。関節が外向したり内向したりしてはいない。肩は長く、ゆるやかで、肩甲骨が十分に後方に傾斜している。 後肢は筋肉たくましく、よいアンギュレーションで、膝はよい角度に曲がっている。リア・パスターンは短く、2本が平行しており、十分な推進力を生み出す。足はパッドが堅く、コンパクトで、内向きにも外向きにもなってはいない。 【歩様】 [ジャックラッセル] 正確で自由、軽快。 [パーソンラッセル] 自由で、バランスがよく、前・後肢ともに真っすぐに動く。 【被毛と毛色】 [ジャックラッセル] スムース(短く真っすぐな被毛)、ブロークン(バリバリした毛質で硬く、立っている被毛)、ラフ(サラッとした粗い長い被毛)の3種がある。 毛色は、ホワイトの部分がブラックあるいはタンの斑より優勢でなければならない。タンの斑は、ごく明るいタンからたいへん濃いタン(チェスナット)まである。 [パーソンラッセル] 自然な粗剛毛で、ラフ(サラっとした粗い長い被毛)の場合もスムース(短い真っすぐな被毛)の場合も密着して密生している。 毛色はホワイト1色か、それにタン、レモン、ブラック、またはこれらの色の組み合わせ斑が入るが、ホワイトの部分がまさっていなければならず、これらの斑は頭部や尾根に限られているのが望ましい。 【ジャックラッセルテリアとパーソンラッセルテリアの歴史】 (JKC発行・最新犬種スタンダード図鑑より引用) [ジャックラッセル] 1800年代のイギリスで、乗馬と狩猟の好きなジャック・ラッセル牧師によって作出された。ラッセル師が作り出そうとしたのは、狐狩りでフォックスハウンドとともに走り、獲物が逃げ込んだ隠れ穴へ果敢に入り込むことのできるすぐれた小さなテリアで、そのために師はさまざまな種類のワーキング・テリアとの交配を行い、現在も人気高いこの犬種を完成させた。 [パーソンラッセル] ジャック・ラッセル牧師が、すぐれた狐狩りの小型犬を作ろうと試み、さまざまな種類のワーキング・テリアを交配して作出した。 第2次世界大戦後、この新犬種はヨーロッパ大陸で、特に狩猟家や乗馬愛好家たちにたいへんもてはやされ、1990年1月22日、イギリスのケネル・クラブがパーソン・ジャック・ラッセルテリアという犬種名で公認暫定スタンダード(犬種標準)を発行。それを受けてFCI(国際畜犬連盟)は2001年6月4日に公認犬種として、犬種名をパーソン・ラッセル・テリアとした。パーソンとは英語で「牧師」の意。 |